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コロナどうなったの!? TVでの報道もめっきり少なくなりました

更新日:2023年6月15日

「新型コロナウイルスは自然と弱毒化していく」とは限らない

「ウイルスはだんだんと弱毒化していく」という話を聞いたことはないでしょうか。

確かに新型コロナもオミクロン株になってから重症度が下がっていると言われています。

しかし、この言説については特に強い根拠があるわけではありません。

例えば、3000年もの間、人類の脅威であった天然痘は根絶されるまで特に弱毒化したという証拠はありません。

新型コロナウイルスと同じコロナウイルスである4種類の風邪コロナウイルス(229E、OC43、NL63、HKU1)も、最初は新型コロナのように重症度が高くて徐々に弱毒化した・・・ということも特に証拠はなく、OC43については1890年頃に発生したロシアかぜの原因だったのではないか、という説がありますが、証明されたわけではありません。

1918年のスペインかぜも、インフルエンザウイルスが弱毒化したわけではなく人々が感染することで免疫ができて致死率が低下してきたと考えられています。

このように、現時点で「コロナはこのまま弱毒化していく」とたかをくくるのは危険です。

また、ワクチンを接種した人や、これまでに新型コロナに感染したことのある人は次に感染した際には重症化しにくくなる、というのがこれまでの知見です。

しかし、そうした常識も新しい変異株では覆される可能性はゼロではありません。

新型コロナウイルスは、この3年間、私達の予想を超えた変異を繰り返してきました。

そうした最悪の変異株が出現してしまった場合のシナリオも予め想定しながら緩和を進めていく、といった謙虚な姿勢が必要だと考えられます。

関東の高校では、100名を越える集団感染が発生しています。

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会長を務めた尾身茂氏は14日、東京都内で開かれた病院団体の会合で、「(流行の)第9波の入り口に入ったのではないか」と語った。新型コロナの感染症法上の分類が5類に移行して1か月間で、全国約5000か所の定点医療機関から報告された感染者数が2・5倍に増えたことなどから、今後の拡大の可能性に言及した。



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