高齢者施設で握り寿司のヒラメが原因とみられる寄生虫クドアの食中毒が発生した。
昼食に出された握り寿司を食べた入所者17人と職員一人のあわせて18人が下痢や嘔吐の症状を訴えた。寿司から寄生虫のクドアが検出されたため、食中毒と断定した。
クドアはヒラメの筋肉に寄生する寄生虫で、大きさは0.01ミリと小さく、多量に寄生したヒラメを生で食べると、食後数時間で下痢や嘔吐などの症状が起きるが、症状は軽度で速やかに回復するという。クドアは、-20℃で4時間以上の冷凍、または、中心温度75度で5分以上加熱する事により病原性が失われることが確認されていることから、一度凍結した後に食べたり、加熱調理することにより食中毒は防止できるとしている。
(※クドアの写真は厚生労働省ホームページより)