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30~50歳代は注意したい「はしか」 新幹線の同じ車両でうつった?…国内で感染者確認 海外では流行中

日本は2015年に世界保健機関(WHO)から、「麻疹の排除状態にある」と認定されています。麻疹ウイルスに対する免疫ができると、一生持続すると言われています。日本では、麻疹のワクチン接種が広く実施され、2006年度からは、就学前の子どもに2回接種が行われています。そうしたことが麻疹の排除につながっていると考えられています。

また、60歳代以上の人は、子どもの頃に自然感染していて、免疫を持っています。

注意が必要なのは30~50歳代くらいの世代です。ワクチンは接種していても1回しか打っていない人もいて、麻疹に対する免疫力が低い人は一定数いると思われます。こうした人が海外で感染し、国内に麻疹ウイルスを持ち込むということは、たびたび起きています。

はしかの正体(病原体)は、麻疹ウイルスである。1万分の1ミリと小さく、電子顕微鏡でしかその姿を見ることはできない。

感染者の飛沫(せきやくしゃみで飛び散るしぶき)に含まれたそのウイルスに感染すると、10日前後の潜伏期間を経てかぜのような症状が出る。その後全身に発疹が現れる。飛沫を直接浴びなくとも、空中を漂う麻疹ウイルスによって空気感染(飛沫核感染)する。非常に感染しやすく、感染力はインフルエンザウイルス以上である。

症状が重いと、肺炎や中耳炎を起こす。1000人中1人の割合で脳炎にもかかる。脳炎患者のうち15%が死亡し、25%が脳性まひなどの重い脳障害を残す。大人になってから感染すると、症状が重くなることがある。はしかは決して侮ってはならない感染症である。

感染して発症した場合、特効薬はない。それゆえはしかには感染予防が重要だ。だが、手洗いやマスクでは予防はできない。予防にはワクチン接種が欠かせない


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